こんにちは。タビトカブログ管理人おすけです。
株主優待で少し豊かな生活を実現するべく、日々優待情報を収集しています。
少しでも多くの株主優待をゲットするために「クロス取引」も積極的に活用しています。比較的安全に株主優待をゲットできるので、優待生活を実現するにはクロス取引が欠かせません。というわけで、今回は僕がやっているクロス取引の手順についてお話していきたいと思います。
クロス取引のメリット
はじめに、クロス取引のメリットについてお話します。
・株価の変動リスクがない。
クロス取引は株の現物買いと、信用売りを相殺することで行います。
このため、株価の変動リスクを受けることがなく、低コストで優待をいただくことができます。
注意しなければならないポイントはありますけど、上手に活用すれば多くの優待をゲットできるようになるはずです。
・現金資産を有効に活用できる。
株主優待を行っている銘柄は権利確定日が近づくにつれて株価が上昇していく傾向があります。また、権利落ち日には株価が大きく下落することもあります。これらの影響を避けるためには株価が上がる前を狙って仕込んでおく必要があります。ただ、この場合中長期に渡って現金資産が抑えられてしまうのと、世界情勢の変化などで急な下落局面になったときに含み損が発生してしまうといったこともあります。もちろん、権利確定に向けて含み益が出ることもありますけどね。
クロス取引にかかるコスト
次に、クロス取引にかかるコストについてです。
・現物買い手数料
・信用売り手数料
・現渡手数料
・逆日歩※のちほど解説
あと、実際に支払うわけではありませんが、普通であれば株主優待と同時期にもらえる配当金ももらうことができません。クロス取引はあくまで株主優待”だけ”をもらう方法だと思ってもらえれば大丈夫です。
証券会社の手数料にもよりますが、逆日歩を除くコストの総額は500-600円程度ではないでしょうか。
クロス取引の手順について
僕は楽天証券をメインに使っているので、楽天証券の画面で解説していきたいと思います。
クロス取引の仕組み自体は他の証券会社でも同じはずなので、他の証券会社を使っている方でも参考になるはずです。
クロス取引は、大きく分けて三段階の手順に分かれています。
1.現物買いの成行注文を出す。
2.信用売りの成行注文を出す。
3.現渡で取引を手じまいする。
難しそうに見えるかもしれませんが、やってしまえばあっけない作業です。
それぞれ解説していきます。
- 現物買いの成行注文を出す。
株主優待をもらうにはその会社の株を保有する必要があります。なので、株を買う注文を出します。これは大丈夫ですよね。
注意しなければならない点は2つ。
- 市場の開いていないタイミングで注文すること
- 成行で注文すること
これを行わないと後々うまくいかなるので、これは間違いのないようにしてくださいね。
- 信用売りの成行注文を出す。
1で現物買いの注文を出しましたが、これと反対の取引になる信用売りの注文を出します。現物買いした株は値下がりすると含み損が発生しますが、信用売りの場合は値下がりすると含み益になります。現物買いの含み損(益)が信用売りの含み益(損)で相殺されます。これがクロス取引のリスクが少ないとされる理由の一つですね。
2も1と同様に以下に注意してください。
- 市場の開いていないタイミングで注文すること(1と同じタイミング)
- 成行で注文すること
ここまで正しく注文ができていれば、現物買いの価格と、信用売りの価格が一致するはずです。
これで権利確定日に行う手順は終了です。翌営業日の権利落ちを待ちましょう。
- 現渡で取引を手じまいする。(権利落ち日)
さて、権利確定日に無事に現物買いと信用売りを行いました。
信用売りは証券会社から株を借りて売りに出している状態なので、売った株を返却する必要があります。ここで、1で現物買いした株が必要になってくるわけですね。
権利落ち日になったら、現渡の注文を行います。
信用取引の画面に進むと「現渡」というメニューがあります。
すると、現渡できる銘柄が表示されるので、選択します。
昨日信用売りした数と同じ株数に設定して注文すれば完了です。
注文後、現物で保有していた株がなくなっていることが確認できれば手じまいは完了です。
これでクロス取引の一連の流れが終了しました。おめでとうございます!
あとは2か月程度待てば会社から株主優待の案内があるはずなのでのんびり待ちましょう(^^
クロス取引の要注意点
クロス取引を語るにあたって「逆日歩(ぎゃくひぶ)」の存在は避けて通れません。
信用売りの際、証券会社から株を借りている状態になるのですが、この際株を借りる手数料を払う必要があります。この手数料が「逆日歩」というものです。
人気の銘柄ほど株を借りたい人も多くなるので、必然的にこの逆日歩も高くなってきます。
場合によっては優待で得られる金額をはるかに上回る手数料が発生したなんてこともザラに出てくるので、クロス取引を行う銘柄は慎重に選びましょう。
過去の権利確定時期の逆日歩を確認できるサイトなどありますので、「企業名 逆日歩」などで検索して過去の逆日歩を必ずチェックしてみましょう。おおよその傾向はつかめるはずです。
また、最近では逆日歩の発生しない「一般信用」という仕組みに力を入れている証券会社もありますので、利用している証券会社で、どの企業が一般信用で取引できるのかを見てクロス取引する企業を決めるのも良いと思います。
ではまた(@^^)/~~~