こんにちは。タビトカブログ管理人おすけです。
みなさんは「フォークリフト」という乗り物はご存じでしょうか。人力で運ぶのが難しい大きい貨物をより効率的に運搬するための機械ですね。物流や工場の現場などではなくてはならない乗り物のひとつです。
僕たちが普段食べているものや着ている服、日用品なども元をたどっていくとどこかの段階でフォークリフトを操縦する方が運んでくれたものかもしれません。
さて、僕はこれまでフォークリフトとは無縁の生活をしてきましたが、仕事の関係でフォークリフトに乗る可能性がゼロではないという上からのお達し(笑)があったため教習所に通ってきました。
フォークリフト運転には教習の受講が必要
フォークリフトの運転には教習所に通って免許を取る必要があります。
最大積載荷重が1トン以上と1トン未満で免許が分かれていて、名称が異なっています。
最大積載荷重1トン未満:フォークリフトの運転の業務に係る特別教育
最大積載荷重1トン以上:フォークリフト運転技能講習
本記事では僕が受講したフォークリフト運転技能講習について説明していきたいと思います。
免許の保有状況で受講期間が変わる
教習は受講する方が運転自動車免許などを持っているかどうかなどで受講時間が変わってきます。
特に免許をもっていない場合:35時間(5日間)
自動車運転免許あり:31時間(4日間)
1トン未満のフォークリフトの特別教育受講者(6カ月以内):15時間(3日間)
大型特殊免許あり:11時間(2日間)
僕が受講したクラスはほとんどの人が31時間コースでの受講者になっていました。
運転免許を持っている人は多そうですからね。
大型特殊免許を保有している人はわずか11時間で取得できますが、実技の時間は1日しかありません。僕だったら1日乗っただけで免許がもらえてしまうなんて逆に不安でしかたないですね…
受講費用の目安
受講時間の長いコースほど受講費用も高くなっていくことが多いです。
神奈川県内のフォークリフト教習所について調べましたが31時間コースの場合は35000円前後が相場になっているようでした。
僕が通った学校は31時間コースで33500円でした。会社負担ですけども。
受講の流れ(1日目)
31時間コースは4日間です。1日目はひたすら座学!座学!座学!
丸1日座り続けて教官の授業を聞き続けなければなりません。みんな眠そう…
1日授業を受けた締めくくりに確認のテストがあります。
そこまで難しくない問題が20問ほど出されます。僕のクラスは全員合格でした!
受講の流れ(2日目以降)
2日目からはコースに出て実際にフォークリフトの運転練習を開始します。
乗車前の点検、乗車姿勢などから入り、フォークリフトの前進後進、ゆるやかな旋回などを練習して基本的な動作を覚えていきます。
それからは少しずつ動きを増やしていき、最終的には貨物の取り下ろしまでの一連の動作をできるように朝から晩までみっちり練習していきます。
最終日のラストには実技試験があり、緊張した空気の中実務を想定した動作を教官の前で披露します。
規定をクリアすれば晴れて合格!免許交付です!僕のクラスはこちらも全員合格でした!(笑
基本的に「落とすための教習」ではないらしいので合格率はかなり高そうです。
クラスには60~70代くらいの男性の方もいて、実技試験では30分近くかかっていたのですが(試験は14分オーバーすると得点がどんどん引かれていくと言われています)無事に合格していました。
よほど態度が悪かったり、危険な運転を繰り返したりしなければ大丈夫なのではないでしょうか…
受講するメリット
教習を通じて感じたフォークリフト教習受講のメリットです。
つぶしの効く技能が身に着く
フォークリフトは様々な現場で活躍している機械です。今後業務の自動化技術が発達してフォークリフトの運転者の需要が減る可能性があったとしても、今後数年で突然現場からフォークリフトが必要なくなる時代がやってくるとは考えにくいと思います。
何らかの理由でいまのお仕事が続けられなくなったときなど、いざというときにフォークリフトの免許をもっていれば新しい仕事を探すときのアピールになるかもしれません。
比較的安価、短期間で取得できるのも魅力のひとつだと思います。
機械を動かすおもしろみを感じられる
フォークリフトには荷物を運搬するフォーク(爪)という部分を上げ下げしたり、前後に傾けたりするレバーがあります。これを操作するのはちょっとしたロボットを動かしている気分になれるので、子供のころパイロットになりたかったなんて思ったことのある人は結構楽しく運転できるかもしれません。
安全に対する意識を改められる
自動車の運転免許を取得するときも安全に関する授業を受けたはずですが、運転に慣れてくるにつれて教習所に通っていたときのような緊張感を持つことはなくなってきますよね。
フォークリフトは重い貨物を運ぶ機械なので、一つの不注意が貨物を傷つけたり、自分や周囲の人を傷つけるという事故に即繋がってしまうため、教官の方も非常に厳しく安全について指導してくれます。
直接自動車の運転について話があるわけではないですが、フォークリフトの教習を通じて、日ごろの生活の中での安全意識を今一度見直すことができると思います。
受講するデメリット
しいて言えば最大で5日間拘束されること、3万円程度の費用がかかるということがデメリットになるかもしれませんが、受講して悪いことは別にないのではと感じました。
ただ、デメリットとは違う気を付けなければいけないことはいろいろ感じましたので次の項目で詳しく書きたいと思います。
受講に関する注意点
デメリットとは言えないけど注意しなければいけない点はいくつかありました
注意点1:教習での実質の運転時間がとても短い場合がある。
僕が通った教習所では10人で1台の練習用フォークリフトを交替して運転練習をしました。単純計算で60分÷10分=6分。1時間あたりひとり6分乗れるか乗れないという計算です。
これでは1日通じても自分が運転できるのは1時間あるかないかといったところでしょう。
教習所の規模にもよりますが、満足できるまで練習できるとは限らないと考えておいた方がよさそうです。グループのメンバーにも迷惑をかけてしまいますしね…
ただ、人の運転を見て学べることも多いので、運転していない時間を活用して自分の運転を振り返れば、運転していない時間も有意義に過ごせると思いますよ
注意点2:フォークリフトに乗る可能性のない人は受講する意味がない
これを言ったら元も子もないって感じになってしまいますが(笑)
将来フォークリフトに乗る可能性はまったくない!と言い切れる方は受講するだけお金と時間の無駄になってしまいます。改めて注意点として書くこともないかもしれませんが…
少しでもフォークリフトに関心のある方であれば、受けてみて損はないと思います。
僕もはじめは会社命令で通わされることになって正直面倒くさい気持ちがあったんですが、いざ行ってみたら良い経験になりました。もうやりたくはないですが(笑
ではまた(@^^)/~~~